『めちゃイケ』最終回を見て感じた事、泣きながらちゃんと笑えた。

 

 

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(C)FUJI TELEVISION


不覚にも『めちゃイケ最終回』を見て泣いてしまった。

バラエティはあまり見なくなったけど、ナイナイと同世代の40代オーバーにはたまらない最終回だった気がする。

 

いつから自分たちは『めちゃイケ』を卒業してしまったんだろう・・?

 

男子のイタズラゴコロそのものだったこの番組は、大人になるにつれ、くだらない子供向けバラエティに感じてしまい随分足が遠のいてしまっていた。

 

テレビをつけたら、XJAPANのTOSHIが死体役で登場していた。

アラフォー世代にとってはまずそれだけで十分なインパクト。

随分長いコトこの番組を見ていなかったので、よく覚えていないキャラクターやコーナーも大分あったが、それでも10代だったあの頃を思い出す様に、久しぶりにテレビの前に釘付けになった。

見返すと、小栗旬から綾野剛まで第一線で活躍している俳優陣の錚々たる面々。

中居正広はコンプライアンスギリギリのセミヌードで登場。
ビートたけしは自らのコーナーだった熱湯風呂にダイブ。
プロレスコーナーでは13年ぶりに復活した極楽とんぼの企画に、博多大吉、関根勤らが花を添えていた。

 

懐かしさと共に、世代、業界を超えた『めちゃイケ』への愛情がたっぷりと伝わってくる。

 

終盤はお台場に作られたセットで、岡村隆史の結婚式風のリレートーク。

笑いをまだうまく起こせない新メンバーをきっちりフォローする元祖メンバー。
極楽加藤やよゐこ浜口のスピーチからは、自分の不甲斐なさが滲み出ている。
いじめられっ子だったたんぽぽ白鳥の「辛い経験が笑いに代えられる」というコメントが一番印象的だった。

ラストで感極まってコトバに詰まってしまう岡村を、笑いで救うのは明石家さんま。

もう若い人たちは絶対知らないだろう『オレたちひょうきん族 』の名物キャラ、パーデンネンで登場した彼はお馴染みのマシンガントークで湿っぽくなった空気を一気に変えてくれた。

 

なんて面白い番組だったんだろう・・・

 

感動で感情の沸点が下がっている分、あの頃と同じようにベタなギャグにも素直に笑えた。

ダウンタウン松本や有吉のようなシニカルな笑いが好きになっていた自分には、やけに新鮮に感じる。

 

情報バラエティや討論風番組がお茶の間のメインストリームとなってきた今のバラエティー業界で、自分達が昔笑い転げていたこの純粋なお笑い番組が消滅してしまうのは、どうにも世知辛い。

視聴率の低迷で長寿バラエティーが終わってしまうのは仕方のないコトだけど、問題はどうしてこの手のコンテンツを僕たちは次の世代に引き継げなかったんだろう・・?

 

たけしやドリフターズによって築き上げられて、ナイナイによって幕を下ろされたイタズラ番組の終焉。。

 

・・少年から遊び心を奪ってしまうと、ちゃんとしたオトナになれるんだろうか?

 

そんな事を、メチャメチャ泣かされてメチャメチャ笑わさせてもらいながら、ふっと思った。